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用語集
ネジの強度区分

丸ヱム製作所 用語集

ネジの強度区分

ネジの強さを表すものとしては、引張強さ,硬さ,降伏点または耐力,保証荷重等がありますが、おネジの強さは一般的には強度区分が用いられます。
  鋼製ネジ部品の場合、以前は『4T』,『5T』等のように、数字1桁とTの記号で表示されていましたが、現在は『4.6』,『8.8』のように、数字のみに表示変更されました。これらの数字・記号の意味は、以下のようになります。
  『4T』,『5T』の表示・・・最初の数字は、最小引張強さをkgf/mm2で表した数字の1/10の値を示し、2番目のTは、tensile strength(引張強さ)を頭文字を意味しています。従って、4Tというのは、引張強さの最小値が40kgf/mm2を示すことになります。
  『4.6』,『8.8』の表示・・・最初の数字は、最小引張強さをN/mm2で表した数字の1/100の値を示し、2番目の数字は、下降伏点または耐力と引張強さとの比の10倍の値を示し、下降伏点または耐力が引張強さの何%あるかということを表します。従って、4.6というのは、引張強さが400N/mm2で、下降伏点または耐力が400N/mm2の60%=240N/mm2ということを示すことになります。
  ステンレス鋼製ネジ部品の場合は、材料の鋼種区分と強度区分を組合せた性状区分で表し、『A2-70』のように表示され、これらの数字・記号の意味は、以下のようになります。『A2-70』の表示・・・最初の2桁の文字 及び 数字は鋼種区分を示し、後ろの強度区分を示す2桁の数字は、最小引張強さをN/mm2で表した数字の1/10の値を示す。従って、A2-70というのは、オーステナイト系ステンレス鋼A2(SUS 304,SUS 305,SUS XM7他)を用いて冷間加工した引張強さ700N/mm2以上のものを示すことになります。

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